2016.10.01 sat

プレイフェスティバル(運動会)

吉見光の子では、運動会のことをプレイフェスティバルと呼んでいます。
でも、ただの運動会じゃあ、ございません!!
吉見光の子ならではの、愛と工夫が一杯のイベントなのです。
 
まず、会のテーマを、子ども達と先生で相談して決めます。
今年のテーマは『アニマル・オリンピック』
ぞう組ときりん組に分かれて得点を競い合うことに決まりました。

それから競技ですが、これも子ども達からアイディアを募ります。
子ども達は、自由な発想で『カブト虫取りがやりたいなぁ』とか、『動物を追いかけたい!』などなど、無邪気なアイディアがどんどん出てきます。
先生方は、『それは無理。』なんて決して言いません。子ども達のアイディアを上手に取り入れてくださって、競技という形にしてくださいます。
子ども達と先生が一緒になって、プレイフェスティバルを作り上げるのです。
 
プログラムも手作りです。子ども達が、覚えたての字を一生懸命書き、先生は色紙を切ったり貼ったりして、カードを手作りします。
とても手の込んだ可愛らしいプログラムなので、私は、毎年大事にとっておいているんですよ。
 
プレイフェスティバル当日は、朝から雨が降ってしまったので、千代田小学校の体育館をお借りして、開催されることになりました。
そんなわけで今回は室内での開催となりましたが、園庭で行われる場合でも、子ども達は裸足で競技します。
普段から、園庭で裸足で遊ぶ事が多いのか、子ども達はまったく気にする様子もなく、みな元気に裸足で走り回っているので、初めてプレイフェスティバルに参加した年は、それだけでも、子ども達の逞しさに感動してしまいました。
 
オープニングは、年長児さん達による、太鼓の演技で始まります。
入園した年からずっと憧れてきた、ムラサキさんの太鼓の演技。(光の子では、年長さんをムラサキさんと呼びます)
今年のムラサキさんはみんな、ついに自分の番がやって来た!という感じなんじゃないかな?
夏休み前から太鼓の練習をはじめ、生まれて初めて手の平に まめ ができたことを、誇らしげに見せてくれた子ども達。太鼓に向かう姿勢は気合十分です。
 
16人の子ども達が力一杯打つ、太鼓の音はすごい迫力でした。
一打、一打、一生懸命打ち込んでいく子どもの姿に、涙ぐむ保護者の方も沢山いらっしゃいました。
素晴らしい太鼓の演技に誰もが感動しました。
 
続いて応援合戦、選手宣誓です。
『ぞう組 絶対かーつぞ!!』『きーりん絶対かーつぞ!!』子ども達の元気な声が体育館に響き渡りました。
選手宣誓はキイロさん達。(年中児達)
普段とは違う、キリッとした宣誓がとてもかっこ良かったよ!
 
次は、小さな子ども達からお遊戯や競技をします。
0歳、1歳のお友達は、お母さんと一緒です。はじめての運動会。
何より、お母さんの笑顔がとっても素敵!初めての運動会をお子さんと一緒に楽しんでくださいました。
 
2歳さんは、もう一人で競技に参加します。輪っかをくぐって、台に登って飛び降りる。
最後はパズルをはめてゴールです。
台から飛び降りるのが怖くて、立ちすくんでしまうお子さんが、しばらくして勇気を振り絞って飛び降りると、会場が『おおっ!』とどよめいて、皆が一斉に拍手します。
いつの間にか、会場が一体となって、子ども達を応援していました。
 
3歳児さんは、『3びき やぎの がらがらどん』という子ども達の大好きな絵本を元にした競技です。橋を渡って、台登り、そして怪物トロルの目玉を奪ってゴールです。
小学生の扮するトロルは、なかなかの迫力で、中には本当に怖がって泣きだしてしまう子供もいました。でも、全員が見事トロルの目玉を取ってゴールしました。
 
4歳、5歳になると、台登りもいよいよ高く、急になります。
大人の高さ程もある台から飛び降りるのは、とても勇気のいるものです。
子ども達の心の葛藤が伝わってきます。
自分の恐怖心との闘いです。プレイフェスティバルは、ただ身体を動かすだけではないのです。
それだけに、躊躇せずに、バーン!と飛び出していく子は本当にすごい!!
『かっこい~っ!!』とリアルに叫んでしまうのでした。
台を飛び降りた後は、それぞれのスピードで逃げる、ウサギ、ナマケモノ、クマに扮した小学生を追いかけて捕まえる。という子供の「追いかけっこ」のアイディアを取り入れた競争です。
 
競技は、就園前のお子様向けの競技や、卒園した小学生と、在園児の兄弟による、綱引きとリレー。お父さんとお母さんのリレー。おじいちゃん、おばあちゃんの玉投げ競争など、家族全員が活躍できるようになっています。
 
中でも、保護者リレーは大迫力です。
パパやママが全力疾走する姿に、子ども達も家族も大興奮!!
大人も子どもも、声が枯れるほど力一杯、応援します。
 
プレフェス修了後は、みんなで、みんなを応援しあったような清々しさで、誰もが笑顔で会場を後にしました。