今回はむらさきさん(年長)ときいろさん(年中)の
おしごとを取材しました^^

モンテッソーリの活動のことを
“おしごと”と呼んでいます。
むらさきさんときいろさんは
ランチルームで一緒にやっています。
(ぴんくちゃん(年少)は別の部屋でやっています)

一緒にやっていると言っても、
ご覧の通り、やっていることはそれぞれ違います。
おしごとで使う道具は“教具”と呼ばれていて、
自分の興味関心のある教具を選んで、
自分のおしごとに取り組んでいます。

はじめに線上歩行

おしごとを始める前に、
お手玉を頭に乗せて一本の線の上を歩く線上歩行で、
集中力を高め、心を落ち着かせます。
なんだか楽しそう。

むらさきさんときいろさんが
同じテーブルに座っていたり、
むらさきさんの女の子でまとまっていたり・・・
座席も好きなところに座ります。

数(すう)のおしごと

むらさきさんになると
“数(すう)”のおしごとが入ってきます。

この日は「暗算板」と呼ばれている表を使って、
一桁+一桁の計算をしていました。
指で表をなぞりながら答えを見つけ、紙に書きます。
やっているうちに、暗算板が頭に入るそうです。

そして先生に答えをチェックしてもらうと、
今度は赤い紙で計算式の答えの部分を隠し、
頭の中で答えを導き出します。

テスト勉強を思い出します笑
みんな真剣に黙々とやっているのが不思議。

この暗算板、例年は、
3学期の卒園前にやっていたりするそうですが、

「今年のむらさきさんは“数(すう)”に
興味関心が高い子が多く、前倒しでやっています。
その年によって興味の傾向が違うので、
子どもの様子をみながらおしごとの準備をします。
毎年同じことをするわけじゃないから
教師は大変だけどね(笑)」

と話してくださったのは、
むらさきさんおしごと担当の副園長先生。

新型コロナウィルスの影響で登園自粛中も、
子どもたちの敏感期を逃すまいと
動画配信など試行錯誤してくださっていました。

1学期では、
1、10、100、1000、10000と書かれ、
数が大きくなるほど、形が大きく、
重さは重くなる積み木のようなものを使って、
数の概念を子どもたちに伝えていただいていました。

もう暗算板のようなことをやっているのかと
親としてはびっくりポイントです。

こちら、写真ではわかりにくいですが、
4桁+4桁の筆算をしています。
位を色別で分けてある切手と呼ばれる教具を使い、
答えを導き出します。
1000の位と1の位の位置が逆になっている…
と思って見ていたら、
先生がすかさずフォローしてくださっていました。

織紙のおしごと

きいろさんは、10月に行われる収穫感謝祭に向けて、
織紙(しょくし)のおしごとに取り組んでいます。

文字通り、紙を織るおしごとです。
表裏交互に紙を通していきますが、
きいろさんにはなかなか根気のいる作業。
実はこの作業もむらさきさんで行う“数”のおしごとの準備段階なんだとか。

きいろさんでは、
ぴんくちゃんの頃からやっている感覚教具に加え、
数や文字に関する教具も出てきます。
興味のある子が自分で選んで取り組みます。

今は、幾何学の色塗りから、型をなぞってその形の中で
好きなように模様を描くというおしごとも
いろんな子がやっていました。

「ひらがなって丸みを帯びている
 柔らかい文字が多いですよね。
 このおしごとは文字を書く準備だったりもします」
と話してくださったのは、
きいろさんのおしごと担当の先生。

他にもきいろさんは
いろんなおしごとをしていました。
時計のおしごと、隣の友達の間違いに気づいて
教えてあげてる姿も微笑ましい。

おしごと終わりの時間です

時間にして1時間〜1時間半。
むらさきさんの「おしごと終わりの時間です!」の
合図が鳴ると、自分のおしごとは自分で片付けます。

満足感を持って「ありがとうございました!」と
ランチルームを出ていく子、
副園長先生に呼び止められて補習をしている子、
おしごとが切りのいいところまで
しっかりやっていく子、
子どもたちの日常を垣間見た、
おしごとの時間でした。

(おしごとは特別な行事がない限り、
月・水・木で週3回行われています)

プレゼント

番外編。
きいろさんは、おしごとの後ランチルームに残って、
祖父母の方々へのプレゼントづくりをしていました。
おじいちゃん、おばあちゃん、お楽しみに〜^^