今日は、園内で保護者向けに配布された
『共育レポート』というお便りを
紹介させていただきます。
 


 このレポートを書いた高階先生は、
栄養士として、園の給食を作ってくださる他、
給食用のオーガニック野菜を提供している、
グレースファーム の仕事にも携わっていらっしゃいます。
 また、保育補助として、園児達とも直接関わってくださっています。

『高階の共育レポート』

栄養士の髙階真奈と申します。
入園、進級から2か月が経ちました。はと・にじさんは個性豊かで、それぞれにとって刺激的な毎日を過ごしています。
手の汚れを嫌がるきれい好きな子・全身にご飯粒を付けてよろこびながら食べている子などなど…
そんなはと・にじさんも5月のGWには様々な“はじめて”を経験したのでしょうか。長いお休みの後にも関わらず、
しっかり椅子に座って給食の時間を過ごせるようになる集中力がついていたり、食べることを泣いて拒んでいた子が、手を頬に添え、笑顔で“美味しい”と伝えてくれたり。
日々、成長しているのだなと感動する場面がありました。

れんこんのサラダ“は歯ごたえがよく、奥歯の生えそろわない1歳さんには食べるのが難しかったようです。後日、給食に“きんぴら“が出ましたが、そちらは軟らかめに、刻みが細かめだったため、食が進んでいたようです。このように、月齢による歯の状況をその都度給食室に伝えていたため、その時期に合った調理法に変更することがあります。
保育士、栄養士の情報のつながりによって日々、給食は作られています。

 

 


食材の生産状況から、食事を口にする園児一人ひとりの特徴についてまで、熟知して、こどもたちの為に、いつも考えてくださっています。
そんな高階先生の、”子ども達を想う気持ち” に溢れた『共育レポート』 です。

人間が感じる五味の中で酸味と苦味は、腐敗物・毒物から身を守ろうと判断するため、本能的に避ける傾向がある味覚です。30~40代で大人の味蕾(味を感じる器官)は子どもの1/3に減ってしまうため、大人になるといつのまにか味覚が鈍くなり、コーヒーやゴーヤの苦味を楽しむことができるのです。
 子どもの苦手な食べ物と言えば、ピーマン。他にも青菜やお酢を使ったサラダ、酸味のあるフルーツが苦手な子が多いですが、これは、大人よりも味覚が過敏な子どもだからなのです。
 誕生日会の日には、給食の先生がちらし寿司を作ってくれました。本格的な酢飯を初めて食べた子もいるかもしれません。色々な味に挑戦して世界を広げていきましょう。

近年、公共の場で些細なことで怒ったり、煽り運転で事故が起きたり、、急に感情が爆発してしまう人が多いように感じることはないでしょうか。
 仕事も家庭も忙しく、食事をおろそかにしがちな現代人。このことが「キレる」原因の一つではないかと考えられています。
 精製された白砂糖・小麦を使用したパンは、食べると血糖値が一気に上がり、エネルギーがいっぱいでハッピーな気分になります。その後90分から2時間ほどで血糖値は急に下がり、イライラやだるさが生まれやすくなります。身体は下がった血糖値を上げようと指令を出します。甘いものを求めるようになり、どんどん負のスパイラルにはまってしまいます。
 イライラや「キレる」ことを防ぐには血糖値のコントロールが必要です。食事にはたんぱく質や食物繊維をプラスすることを心掛けましょう。特に、朝食を抜くとその後の食事の血糖値が上がりやすくなります。お子様やご自身の朝食を菓子パンなどで済ませてしまう方は、卵料理やサラダ、ナッツやフルーツを付け加えると、血糖値の変動を緩やかにすることができるでしょう。
 口に入れたものは日々の気分にも、将来の健康状態にもつながります。ぜひ、食事の時間を大切にしてもらえたらと思います。